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「専門用語の罠」について

LAN、SAP、JAVA、UNIX、ORACLE、CCNP、
ASP、VPN、XML、PDF、SSL、API、GUI、SSD、
AP、DB、URL、VOIP、SQL…etc.
現在私達が身をおく、IT業界には様々な専門用語があります。
それらが表す意味は国際的な共通規格や通信規格、
開発言語やサーバソフト、ファイル形式やファイル拡張子、
ハードウェアやパッケージソフトウェア、
特定企業や特定企業が提供するサービス等々、多岐に渡り、
誰でも最初はそれぞれの言葉が何を指しているかすら
分からない場合がほとんどだと思います。
中には業界外の方でも理解できる一般的な単語もありますが、
この業界に少しの間でも身を置けば、大抵は業界内の
それぞれの分野の方々のみが理解する用語であることがわかります。
業界に入った当初はこれらの用語1つ1つをインターネット上の
IT用語辞典などで調べながら理解したり、理解できなかったりを
繰り返して段々と自身の骨子としてそれらの用語を蓄積してきました。
段々と専門用語が理解できるようになり、相手(顧客や上司等)と
同じレベルで対話が成り立っていると感じたときは仕事の面白味が
わかってきたと感じたものでした。
しかし、こうした言葉を理解し使用することは
大きな罠に陥る危険を孕んでいます。
私自身経験があることですが、専門用語を理解し、
自身の企画書や報告書に多用することによって
自分が専門職として優秀になったと錯覚することがあります。
一度そうした錯覚に陥ると相手が理解できないような
専門用語を並べてお互いの相違に気づかずに会議を進行したり、
自分が理解できない用語に立ち会うと何とはない感覚で知っているように
振舞ってしまい、結果として相手との認識齟齬を起こし、時には相手との
関係がこじれてしまうといった事態も発生します。
勿論、
「自分は専門的な仕事をしている!」
と誇りを持つことは非常に大切なことですし、
顧客の信頼を得るためには自分の言葉が専門的な
背景に裏づけされていることを証明することも必要でしょう。
しかし、最も重要なことは相手(顧客や上司・同僚・部下)に
自分が言いたいことを完全に近い状態で把握してもらい、
且つ自分でも相手が伝えたいことを可能な限り理解することです。
これらを前提として会議資料・報告書の作成や、
スマートな対話を成り立たせるための工夫を考慮することは
簡単なことではありませんし、訓練も必要です。
ですが、昨今、開発現場等で感じる認識齟齬は自分自身も含め、
前述した配慮や工夫が足りていないことが主因であると自省しています。
長くなりましたが、こうした配慮・工夫が
相手の信頼を得る近道の1つであると、
再度、自身を戒めたい想いで本稿を投稿しました。
それぞれの専門家として、専門用語を理解することは大前提ですが、
それらを濫用するのではなく、
TPOに合わせた配慮を忘れないようにしていきたい思います。

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